地平線をどこにもってくるか
本から学んだ事④
構図とコンセプトをどこにもってくるか
地平線をどこにもってくるかにはルールはありません。
だからといって、それが重要ではないという意味ではありません。
地平線の位置ですべてが変わるからです。
要するに、何を強調するかの問題です。
大きな空は見る人の感情に訴えかけるものがあるようです。
空が大半を占める構図は、人の力の及ばない何か大きなものに支配されているという印象を与えるからです。
(一部諸略)
これに対して広大な大地がフレームの大部分を占め、そのなかに人工物が点在しているような写真は、社会や政治的な背景を連想させることが多いかもしれません。
今回のテーマは「天と地」です。
本のこの項目にはかなりインパクトのある渦巻く嵐の雲がフレームの大部分を占めていますが、僕の作品には残念ながら似たような立派な写真が無かったので(汗)上のような写真を選びました。
僕の自宅から撮った写真ですが、手前にはたいした景色が無いのでほぼ空で占められた構図となっています。(地平線じゃありませんが)
しかし、このようなインパクトのある朝焼けのグラデーションならこれぐらいの対比は僕は好きです。
地上も空もどちらも素晴らしい景色の場合は困るかもしれませんが、セオリー通り3分割でもよろしいかと思います。
こんな感じでしょうか。(これも地平線じゃありませんが)
正解はありませんが、重要であることは間違いありませんの。
怠ることなく、「何を伝えたいか」というコンセプトを現実化できるように注意を払ってベストな構図を見つけたいですね。